カンボジアへ


25.MAY.2002


 バンコク市内の観光もつかの間、いよいよ東南アジア4カ国を訪問する旅に出発する朝がやってきた。ゲストハウスを朝6:00過ぎにチェックアウトし、旅行社の迎えを待つ。そう、私たちは、カンボジア行きのツアーを予約しておいたのだ。ところが、いつまでたっても誰も迎えに来ない。どうやら、インチキ旅行社に騙されたようだ・・・。
 
 今日、カンボジアに向かうのは無理かと途方にくれていると、そこへ別の旅行社のお迎えが「お前たち、これから何処へ行くんだ?」と声をかけてくれた。私たちが事情を説明すると、「カンボジア行きのバスは、まだ出発していない。とにかく、ついて来いよ。」とバスの止まっているガソリンスタンドへ案内してくれ、また、私たちが予約を入れた旅行社に連絡してくた。そして、散々もめたあげく、なんとかバスに乗り込むことができた。
 まったく、出足からこんなでは、先が思いやられる・・。

BUS(TOUR)
 BANGKOK 7:00 ---- 13:00 ARANYAPRATHAT 

ツアーバスのチケット
値段は300〜1500バーツ。購入する旅行社によって値段は異なる。


 ツアーバスは、バンコクを出発すると、ハイウェイを東へと進み、国境の町「ARANYAPRATHAT(アランヤプラテート)」へと向かった。
 アランヤプラテート着は13:00、ここで昼食休憩をとり、いよいよ国境を越えてカンボジアに入る。歩いて国境を越えるのは、初めての経験だけにドキドキだ。

植木鉢の中で眠る猫

国境の町、アランヤプラテートのレストランでの一コマ。
ここ、アランヤプラテートは、かつてカンボジア内戦のとき、難民キャンプだった街だが、現在はいたって平和なのだろう。

国境からタイ側を

国境は様々な物資が行き交う。右側の白い建物がイミグレだ。


  THAILAND ---- BORDER ----  CAMBODIA 
(ARANYAPRATHAT) (POIPET)


カンボジア国境ゲート

ゲートの向こうはカンボジア、期待が膨らむ。


国    名 : カンボジア
正式国名 : カンボジア王国  ( Kingdom of Cambodia )
首    都 : プノンペン
面    積 : 約18万1035平方キロメートル
人   口 : 約1100万人
言   語 : クメール語
通貨単位 : カンボジア・リエル(Riel)
レ ー  ト : 100リエル≒3.3円
時   差 : 日本との時差はマイナス2時間



 期待を膨らませ、カンボジアに入る。しかし、そこに待っていたものは、カルチャーショックだった。素っ裸の子供が、赤ん坊を抱いて私たちの足にまとわり付く。子供の物乞いなのだ。日本にも浮浪者は居るが、それとは比べ物にならない。この国は、あまりに貧しい。
 町全体からは、異様な雰囲気さえ漂う。まだ、この国の内戦の傷跡は、癒えていない・・。


鋭い視線

ゲートからしばらく進むとロータリーがある。ここにはバイタクが待ち構えていたが彼らの視線の鋭さに、思わず身構えてしまった。

国境の町「ポイペト」

 この地の治安状況は極めて悪い。毎月多くの外国人が何らかの犯罪に巻き込まれている。日本の外務省が出す海外渡航情報では、カンボジアへの陸路入国は控えるように進めているが、判るような気がする。



 バンコクからの大型バスは国境止まり。ここからはミニバスに分乗して、一路アンコール遺跡群のあるSIEM REAP(シェムリアップ)の街へ向かうことになる。ここから約170kmの道のりだ。しかし、その道のりは長かった。悪路に継ぐ悪路、埃まみれになってSIEM REAPの街に到着したのは、すでに夜10時をまわっていた。

MINI BUS(TOUR)
 POIPET 15:00 ---- 22:30 SIEM REAP 


大渋滞の国道6号線

国境の町、ポイペトから東へ延びる国道6号線。道路工事を行っているため、大渋滞になっていた。

砂塵の舞う道

 6号線の路面状況は極めて悪い。道路は穴ぼこだらけ、あまりの振動に体が飛び跳ねる。車もたまったものではないだろう。このミニバスも、乗降扉が壊れ、開きっぱなしだった。

シポソン辺りの村での1コマ

 ミニバスの窓より、ときより通りすぎる村の様子を撮影してみた。写真中央は、マーケットなのだろうか・・・。