アンコール遺跡群


27.MAY.2002



バンティアイ・スレイ遺跡


 アンコールワットから、40kmほど離れたところに、バンティアイ・スレイ遺跡というのがある。バンティアイ・スレイとは「女の砦」という意味だそうだ。ここの中央祠堂にあるデヴァダ像(女神像)は「東洋のモナリザ」と呼ばれ、その魅力的な優美さは必見ものらしい。
 今日は、朝早くからバイタクに揺られること1時間、バンティアイ・スレイ遺跡にまで足を伸ばしてみた。


バンティアイ・スレイ遺跡

 残念ながら、東洋のモナリザは観ることができなかった。遺跡の痛みが激しいため公開していないようだ。
 がっかり・・・。

バンティアイ・スレイにて

バンティアイ・スレイ遺跡表門入り口(東側)にて撮影

観光客に群がる物売りの子供たち

 遺跡を歩いていると、たくさんの子供の物売りに出会う、フィルムや絵葉書・民芸品などを売っている。






タ・プロム遺跡


 アンコール遺跡群のなかで、日本人に人気があるのがタ・プロム遺跡である。この遺跡は、遺跡よりももむしろ自然の神秘を感じさせるのが魅力のようだ。遺跡全体がジャングルに飲み込まれていく姿は、自然の力強さをまざまざと見せ付ける・・・。、

タ・プロム遺跡

遺跡を包み込む榕樹の根。自然の力によって日々崩壊する遺跡。アニメ、天空の城ラピュタを思い起こさせる。

巨木に埋もれるタ・プロム遺跡

デヴァダー

崩壊する遺跡の中にデヴァダー(女神)像を見つけた…。




一ノ瀬泰造


 カメラを片手に歩いていると、泰造を知っているかと聞かれることがある。泰造こと一ノ瀬泰造は、アンコールワットをライフワークにした日本人カメラマンである。もともと、従軍カメラマンとしてこの地にやってきた泰造は、アンコール遺跡の魅力に取り付かれる。
 内戦のさなか、一ノ瀬泰造は単身カンボジアに入ったのだが、心ならずもこの地でクメール・ルージュに捕まり惨殺された。

一ノ瀬泰造モニュメント

 一ノ瀬泰造、カンボジアでは、もっとも有名な日本人なのかも知れない。
 泰造の墓は、道路から外れた湿地帯の中にあった。

一ノ瀬泰造モニュメントいた子供たち




タ・プロム遺跡のお土産

 タ・プロム遺跡を警備していたお巡りさんから購入した。カンボジア・ポリス・バッジ。これをもっていれば、旅行中に強盗に襲われない?